舞台「TRIANGLE-トライアングル-」DVDを見て

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こんにちは。
トライアングルのDVDを手に入れてからずっと見てるんですが、顔のアップが多いから実際観劇した時には分からなかった細かな表情が見て取れて、そこで改めて知る事も多くて面白いですね。話の感想やメンバーたちの演技についてはまた別に書くとして、今回はα編とβ編の違いについて注目して観てみました。

α編とβ編の時系列のずれについて

今回の舞台はα編β編とあるんですが、この二つの物語は視点を変えて演じられてるのではなく
話が微妙に違います。メンバーたちも「パラレルワールド」と公言してましたし、
そしてトライアングルのパンフレットにもプロデューサーの言葉にこう記されてありました。

コインに表と裏があるように一つの出来事にも二面性がある。α編とβ編、二つを見比べると時系列が少しずれている事に気づく観客のかたもいらっしゃるかもしれませんが、ここにも隠されたメッセージを入れてみました。

 

「ローズウッドの告白」を歌う場面の違い

実際観劇した時に気づいた時系列のずれは、ローズウッドの告白の歌の場面でした。α編ではお目覚め祭へ向かう前にサクラ姫はローズウッドの秘密を知り、なのでその時に自分の婚約者がキリ中尉だという事もサクラ姫は知ってからお目覚め祭へ向かっています。
反対にβ編では、お目覚め祭の後にローズウッドとサクラ姫二人の歌があります。α編であったローズウッドからの告白がないので、サクラ姫は誰が自分の婚約者か知らないままお目覚め祭に向かっているのです。

アサダにダンスを誘うサクラ姫の表情の違い

この違いがあるのでサクラ姫はアサダに1曲踊ってくれませんか?と誘うシーン、DVDでサクラ姫のアップになっているんですが、α編とβ編とでは同じセリフを言っているのに表情が全く違うんです。

「1曲だけですから」とサクラ姫がアサダに言っているこのシーン。

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α編ではまるでこれが最後かの様に、切羽詰まって懇願している表情

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β編では笑顔を浮かべ、ただアサダと踊りたいと思ってお目覚め祭を楽しんでいる表情。

実際に見ている時では気づかなかった表情の違いがDVDでは見て取れました。そしてその後、女王イオタから「お目覚め祭で二人を踊らせる意味、わかっておるな?」と聞かれた時
α編ではキリ中尉が婚約者だと知っているので、サクラ姫は渋々ながら返事をします。
でもβ編ではイオタにそう言われてサクラ姫は初めてその意味を知り「えぇっ!」と驚いた声をあげています。

ここのシーンのサクラ姫の心情は、αとβ同じセリフなのに全く違ったものになっていました。

サクラ姫のご婚約の儀のシーンも細かく違う

あと最後のクライマックスシーン、サクラ姫のご婚約の儀で、玉座に座ったサクラ姫にキリ中尉がアサダの秘密を伝えて放電室へ向かわせる場面。実際見ている時はキリ中尉の回想シーンだけが無いものだと思ってて気づかなかったんですが、よく見比べると、ここはセリフの内容や言うタイミングなどが細かく違いました。

αとβでの相違点

  α編 β編
キリ中尉の「あなたはアサダの本当の心を知っていますか?」のセリフ後 「アサダがあの時手を離したのは、サクラ様の心を知ってしまいそうになったから…感電させるよりも心を読むほうが辛かった。」とセリフが続く 「アサダにはローズウッドさんという恋人が…」とサクラ姫が言う
サクラ姫の「アサダにはローズウッドさんという恋人が…」のセリフ後 「恋人がいるから何です?ただ身を引くのですか?さすが争いのない星の姫だ」とキリ中尉が言う サクラ姫の言葉を遮り「アサダがあの時手を離したのは、サクラ様の心を知ってしまいそうになったから…」とキリ中尉がセリフを続ける
アサダがヴィータ星の血を引いてると告げるタイミング 「〜さすが争いのない星の姫だ」のセリフを言った後 サクラ姫との冒頭のシーン
キリ中尉の「アサダはまだあなたの本当の心をまだ知らないのです。それでいいのですか?」のセリフ後 〜触れればココロがあふれだす〜のソロ歌が始まり、歌い終わった後サクラ姫に「行きなさい」と促す 歌はなく「行かれないのですか?放電室へ」と促す
サクラ姫が立ち去った後

セリフはなくスピーチが始まる

「一片のかけらとはいえ私にも心というものがあったのか…」のキリ中尉のセリフがある
サクラ姫が去った後のスピーチの
内容

α星には攻め落とす偵察でやってきた。との告白

ヴィータ人は同じ星の者同士戦に明け暮れ命を奪い合っていた。との告白
スピーチの後 墜落した時の回想シーンが入る 回想シーンなし
 サクラ姫が去った後、キリ中尉の〜触れればココロがあふれだす〜の歌場面  サクラ姫は歌が終わってから上段袖から出てくる  上段でキリ中尉を見つめ歌を聴いている

 

ざっくりと書きましたが、はっきり言って細かい!もっと細かな所でも違う所はあるんですが、収拾つかなくなりそうなのでここで終わりにします。これはよく演じ分けられたなと感心してしまいました。

同じセリフでも言うタイミングが違ったり、α編ではあったセリフがβ編では無かったり、またその逆も然りでどんな間違い探しだよ!というレベルです。

この違いから見て取れること

これだけ細かく違う演出をしたのは何故なんだろうと。二つを見比べてみるとキリ中尉の印象がかなり変わってくるなと思いました。

α編では最初の方に殺陣のシーンがあり、スピーチのシーンではα星に攻め落としにきたと周りの人に告白してます。そして「欲しいものは争って手に入れる、失いたくないものは戦って守り抜く」とクラルスに語り、α編でのキリ中尉は血の気の多い軍人のイメージが見て取れます。

β編では殺陣や攻め落としにきた回想シーンはなく、(サクラ姫の事だけを思って生きている)とアサダに心を読まれる場面もある事から、疎まれていてもただ遠くからサクラ姫の事を想う不器用さが出ています。

α編のキリ中尉の方が最初冷徹な感じなのに、ご婚約の儀のシーンはα編の方が長く、最後に〜触れればココロがあふれだす〜のソロを2回も歌っています。ここでサクラ姫への想いが一気に溢れ出し、気持ちの強さを引き出しています。α編のキリ中尉の方が最初と最後のイメージのギャップが大きい気がします。

α編はサクラ姫から見た世界なので、サクラ姫にとって一番心が動かされる大事な場面であり、サクラ姫がキリ中尉に対して気持ちが変化していく様をより分かりやすく演出していたのかなと。

β編では最後のご婚約の儀のシーンはα編より短く歌もありません。β編のこの場面ではアサダは部外者の立場なので、あっさりと進んで行きます。ただ、アサダはキリ中尉の心の声を読んでいて、サクラ姫に対しての気持ちを知っています。だからアサダはキリ中尉に対してサクラ姫ほどの苦手意識はなく、あまり冷徹な軍人としての描写がないのかなと思いました。

結局トライアングルだった

αとβは別の話として作られてますが、結末は同じです。α編はサクラ姫から見た世界、β編ではアサダから見た世界。同じ出来事でも人が変われば受け取り方も変わる。α編もβ編も結局はキリ中尉に対してどういう思いを抱いてるかによって描き方を変えていたのかなと。(ローズウッドの件もあるけどこれ入れると長くなるので端折ります)

長く書いたわりにはまとまりのない文になってしまったので、最後に一番好きなシーンの場面を載せたいと思います。

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サクラ姫がキリ中尉に手を取ってもらうシーン。サクラ姫とキリ中尉の表情が穏やかで本当に二人結ばれて良かったな!って思いました。

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